¥1,200
真鍮(ブラス)の木材は紫檀:Rose wood 。
この材木も現在ではワシントン条約で商業取引禁止です。
私がタイ国政府輸出振興局に勤め始めた1990年、まだ少なかったタイからの輸入業をされていたパイオニアである、モリエンの森園社長が現地の伝統的なデザインをモディファイする『開発輸入』を手掛けていた商品です。伐採禁止となり新たな制作が難しくなる前に輸入され、大切に保管されていた、未使用ですがもはやアンティークと言えるカトラリーです。
当時人気がでたこのデザインは一気にメーカーが作りはじめ、タイにもまだ似た商品は残っているのですが、微妙なデザイン、品質、手作りの技巧は作り手とともに廃れており、良いクオリティの商品は全くと言って良いほど出逢えません。
伐採も原則禁止なので新たな商品も大量に作ることは難しく、現在出回っているチークやローズウッドの製品はアンティーク家具や家屋の廃材からつくられていると聞きました。
私も同じデザインのペーパーナイフを30年以上つかっています。手に馴染む持ち手の木の暖かさ、美しい色と形。一生大切に使いたい相棒です。
ローズウッドは重硬なため、乾燥や加工がとても大変。虫や菌に侵されにくく、耐朽性は極めて優れており、何よりその美しい仕上がりが特徴です。現在では円安も進み価格も高騰しているため、この価格で求めることは難しいですよ。
紫檀とよばれる木材は、かすかなバラの芳香がするものが多く、ローズウッドと呼ばれています。加工過程では粉塵が出るためその芳香はよりはっきりと感じられるそうです。